【アイティメディア株式会社】に潜入取材 (後編)月間1億PV(ページビュー)をつくる人たち


「アイティメディア株式会社」潜入レポート後編は、「働く人」にフォーカスします。

情報媒体で働く社員といえば…。昼夜問わずかけずりまわり、ほぼ男性社会で、仕事命、なんてイメージありませんか?でも実際のところどうなんでしょうか。後編は国内最大級のインターネットメディア「アイティメディア」の社員の顔に迫ります!

 

●復職率ほぼ100%の実態は…。

さて、後半はどんなオフィス女子がどのように働いているのか、人事の長谷川さん、広報の射場さん、さらに2児のママである、技術開発本部 クリエイティブ・ソリューション統括部佐藤さんにお話をお伺いします。

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左から技術開発本部 クリエイティブ・ソリューシ ョン統括部佐藤さん、人事の長谷川さん

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広報の射場さん

 

通されたのは、役員会議室。オフィス隣に広がる神宮の緑に癒されます。

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−佐藤さんお子さんがお二人もいらっしゃるんですか!?二度の妊娠、出産、復職、大変ではなかったですか?

(佐藤さん)妊娠初期は体調が悪く、通勤が辛い時期もありました。見た目にもわからず、まわりにも報告できないですからね。ただ、それも一時の事で安定期に入れば落ち着いてきました。
さらに、私の場合は、上司もまだ小さいお子さんが居て共働きなんです。私の状況にも共感してもらえた事が精神的にはありがたかったです。

 

−なるほど、理解を示してもらえるだけで、精神的にはらくになりますよね。佐藤さん以外にもママ社員の方はいらっしゃるんですか?

(長谷川さん)現在は、社員の5%強がママ社員です。1人目出産後の復職率は100%です。ただ、ママだけではなく、パパ社員も多く、定時に仕事を切り上げてお迎えに行くなんて光景もよく見かけます。ママだけが優遇されているのではなく、家庭と仕事のバランスをとりやすい社風なんです。

 

−そうですよね。これからの日本は、子育てに父親が関わる事が海外のように当たり前になってくるでしょうから、男性のワークライフバランスも考える必要がありますよね。でもなぜそのような社風が自然とうまれたんですか?

(射場さん)弊社の社長自身が子育てと仕事の両立を実体験で知っているからこそ、 このような社風になったんだと思います。 社内で社長にばったり会うと、保育園はどうか?とか、子供は元気?など家庭の事を気にかけてくれるんですよ。 さらに、当社は『代表ディスカッション』という制度で社長とじっくり話す時間が全社員あるんです。

 

−それはどんな制度ですか?

(射場さん)はい、社長と社員が1対1で話す、年1回1時間のMTGです。若手社員はこれからのキャリアの事、佐藤さんのようなママ社員は働き方の相談など、社長に直接相談できる場です。
社員は200人弱いるので、社長のスケジュールは1日1人は代表ディスカッションが入っていますよ(笑)。

 

−へーそれは良い制度ですね。でも社長相手に言いづらかったりしないんですか?

(佐藤さん)いえ、そんな事はないですよ。例えば、私は、出社時間を繰り上げてフルタイムで働いているのですが、それも代表ディスカッションの時に話す機会がありました。 通常9:30〜18:15の勤務時間なのですが、時短せずに8:30〜17:15のフルタイムを認めて頂きました。 もともと、そういった制度はなかったのですが、従業員の声をひろい新しい制度を作る事が可能な環境なんです。

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(長谷川さん)今、新たに検討しているのは、小学生のお子さんを持つ社員の育児と仕事を両立させる制度です。当社の規定では小学校入学まで時短が認められているのですが、学校が終わってから19:00まで預かってくれる施設がなかなかない、との事でフル在宅ワークの拡充などを議論しています。

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−そうなんですよね。学童保育はほとんど18:00までですし、小学1年生を18:00〜19:00までひとりで家に置いておくのは心配ですよね。本当に現場の声をひろってくれるんですね。どうしてそこまでして働く側の立場になれるのですか?

(長谷川さん)勤務する場所や時間によって、パフォーマンスまで下がるとは思っていません。優秀な女性は沢山居ますので、そのような人たちが最大限パフォーマンスを出せるような環境を整えて行く事が、会社の成長につながると思っています。 実際に、産休から復職した女性社員が部長に昇進した例もあります。
(佐藤さん)私の場合はデザイナー職なのですが、仕事時間の調整を自分自身でし易い職種という事もあり、家庭とのバランスが上手くとれています。今は子供が小さいので、家庭の比重も高い時期ですが、いずれ子供が手を離れたらもっと仕事の方にも時間をさけるようになってくると思います。

 

 

−そうなんですか!育児と仕事、頑張れば両立できるし、それを評価してくれる人が居るのは嬉しい事ですね。その他、御社の特徴的な制度はありますか?

(射場さん)最近行っている企業が多いですが、当社も「ファミリーデイ」なるものを実施しています。“平日開催”と、“休日開催”の年2回実施しています。社員のご家族ならどなたでもオフィス見学にくる事ができるイベントです。
今年の休日開催の際は、神宮花火大会の日に実施し、みんなでオフィスから花火を間近で見て大盛り上がりでした。 ご家族同士、子供同士を介して、違う部署の方とのコミュニケーションが生まれたり、普段厳しい上司が優しいパパの顔をしていたり、社員同士の交流が深まり、円滑なコミュニケーションが仕事にも活かされます

−確かに、コミュニケーションが上手くいくと、いかないとでは仕事の進み方って全く違いますよね。本日は長時間に渡り、社内制度の事などお伺いさせて頂きありがとうございました。

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●編集後記
今回のインタビューでは、会社まるごと家族のように社長が考えられている事が伝わってきました。正直なところアイティメディア株式会社のイメージは、記者の方々が徹夜で忙しく働いているような会社だと思っていましたが(汗)全く違いました。日々膨大な情報を扱っているからこそ、円滑なコミュニケーションが重要で、また会社側でそれをフォローする体制があり、社員みんなで作りあげていく環境があるのですね。

最後に、オフィス内を見学している最中に、「ねとらぼ」という媒体のマグカップを発見しました。「ねとらぼ」は人に話したくなるような旬なコネタが満載なので、私は移動時間に読んだりしています。アイティメディアニュースと合わせてチェックすれば、最新トレンドはばっちりおさえられますね♪ 今回取材したアイティメディア株式会社は、現代の働く人達の環境に応じて、非常に柔軟に変化する事ができる風土が感じられました。これからの企業はこのような姿勢が求められているのかもしれませんね。

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アイティメディア株式会社 (英文表記:ITmedia Inc.)
所在地    〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-22 赤坂王子ビル(受付7階)
TEL   03-6824-9393(代表)
設立   1999年12月
従業員数 175名(連結:2014年3月末日現在)
コーポレートサイト http://corp.itmedia.co.jp/

(文 小林真理子  写真 中原一雄)

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